悩ましいスプレー缶

先日出掛けようとして玄関のドアを開けたら、外からスルッと大きなムカデが入って来て、驚いて悲鳴を上げながら飛び退きました。

ちょうど玄関にあった殺虫剤を鬼のように噴射しましたが、急いでいたのでムカデの行方を見届ける事が出来ないまま家を出てしまい、帰宅後ビクビクしながら戸を開ける事になりました。

後から夫にその話をしたら、数日後にロングサイズの殺虫剤を2本も買って来ました。

いや、森の中の一軒家じゃないんだから、さすがにそんなにいらないでしょ、と内心思いましたが、良かれと思って買って来たのにそんなイヤミを言うのもアレなのでグッと言葉を飲み込みました。

でも前にも「スプレー缶は必要以上に買って来ないで」って伝えてたんですよね。

前の家から引っ越す時、中身を使い切れなかったスプレー缶が沢山出てきて、そのまま捨てる訳にもいかないので持って来たのですが、それをまとめて玄関の隅に置いているんです。

天気の良い日に時々外でシューっと中身を出すのですが、結構臭いがキツイしあまり沢山は出来ないのでなかなか無くなりません。

それに、中身を出し切るためだけに無駄にスプレーを噴射していると、環境破壊に加担しているという罪悪感が湧いてきて、作業を続ける事が苦痛になって来ます。

調べてみたら他県の自治体では回収してくれる所もあるようですが、私の住んでいる所ではやっていないみたいです。

なので今は、絶対に中身を使い切れる自信が持てないスプレー缶は買って来ないようにしています。

今は使っていませんが、パーマをかけると必要になるヘアムースも要注意です。

使いきれなかった分を出そうとすると、あんな小さな容器なのに信じられない位沢山のムースが出てくるんですよ。

手が痛くなります。

それからカセットコンロに使うガスボンベ。

引越しの時台所のシンクの下から何本も古い中身の残った缶が出て来て困っていました。

缶に穴を開けてガス抜きをするなんて怖くて出来ないし、使うにしても古い物を使って爆発でもしたらと思うと手が出せずにいましたが、ある時ガスボンベの使用期限を調べたら製造から6〜7年と書いてありました。

思っていたより使用期限が長い事を知り、思い切って鍋をする日に使ってみたら問題なく使えたので、ひと冬かけてやっと残りの数本も使い切る事が出来ました。

時々ホームセンターなんかで大量のスプレー缶を見ると「これ全部ちゃんと消費されるんだろうか」と余計な心配をしてしまいます。

夫が買って来た殺虫剤は使用期限内にはきっと使い切れないと思います。

ゴキブリとムカデとスズメバチ以外は虫取り網で捕まえて外に逃すことにしているので、そんなに活躍の場はないと思うんですよね。

そう思うとやっぱりイヤミのひとつも言いたくなってしまうのです。