メイクのはちからは侮れない

マスク生活が始まって全然メイクをしなくなりました。

最初にしなくなったのは口紅で、次はファンデーション。

アイメイクもほとんどしなくなり、最後は眉だけ何とか描いていたという感じでした。

コロナ禍の最中メイク道具も整理して、どこか出かける時困らない程度に必要最低限のものを残してその他は処分しました。

ほとんど仕事と家の往復だったので特に問題なく過ごしていたのですが、マイナンバーカードの写真が酷すぎた事を機にメイクを見直すことにしました。

マイナンバーカードの写真は自撮りでも良かったので、家でメイクをしてスマホで自撮りして送りました。

それがそのまま正式な証明写真になったんですけど、門外不出のやばいお宝写真になってしまいました。

しばらくメイクをしていなかったから上手くいかなかったと言い訳したいところですが、私としてはいつものメイクをしたつもりでした。

でも区役所で受け取ったマイナンバーカードの写真には「え?メイクしたよね⁈」と驚くほどの、ナチュラルメイクも度が過ぎるスッピン顔が写っていました。

いつもこんなメイクしてたっけ?と自分でも首を傾げるくらいスッピンでした。

もう公にスッピンを晒してはいけないお年頃なので、マイナンバーカードは財布の奥深くに封印しました。

そんな時本屋をぶらぶらしていると「メイクがなんとなく変なので」というタイトルの本が目に止まりました。

帯に「気づけば5年以上同じメイクのあなたへ」

と書いてあります。

「ん?私のこと?」と吸い寄せられ、手に取りパラパラとめくってみるとやはり私のために書かれた本だったので買って帰りました。

読んでみると「確かに」「分かるわ〜」と共感の嵐でした。

昔のやり方をいつまでもなぞっているから「何となく変」なメイクになるそうです。

どうやら私のくたびれたメイクもアップデートが必要なようです。

その後自分の年齢に合ったメイクを教えてくれるYouTubeなども観て、メイク道具も買い足しました。

今までのやり方を一旦忘れて日々アップデートに励んでいると、だいぶマシになって来ました。

その後就活を始めたので履歴書の写真はアップデート後のメイクで撮りましたが「メイクの力は侮れんな」とつくづく思い知らされました。

マイナンバーカードを切り刻んで無かったことにしたいのですが、そうもいかないので一層深く財布の中の底なし沼に沈める事にしました。

そろそろマスクを外す機会も増えてくると思うのでさらにアップデートを重ねると共に、来るべきマイナンバーカードの更新にも備えたいと思っていますが、10年も沼に沈めておいたら溶けて無くなりそうで心配です。