そういう事じゃない

先日本屋で興味をそそられるタイトルの本(健康系の自己啓発本)を見つけましたが、買うかどうかはレビューを見てからにしようと思い、平積みの本の前でスマホを取り出しAmazonのアプリを開きました。

レビュー欄を見るとなかなかの高評価で内容も面白そうです。

でもその中に「この本は『〇〇になりたければ△△すれば良い』というだけの事を、回りくどく長々と書いているだけ」というような感想が何件かありました。

レビューを見ているとよく、こういう身も蓋もない事を書いている人がいます。

この考え方で言うならば、ダイエット関係の本などはほとんど全部と言っても良いくらい、「痩せたければ、バランスの良い食事を適量食べてしっかり運動すれば良いよ」という事を、手を替え品を替え色んな角度から書いてあるだけだと思います。

でもその伝え方によっては、読んでいて「ああ、そういう事か」と何故だか急にストンと腑に落ちる(腹落ちしたとも言いますね)時がありますよね。

人ってその状態になって初めて、自分の事として行動が起こせたりするのではないかと思うんです。

やたらとシニカルなレビューを書く人は、結論だけが書かれていたら行動を起こせるのでしょうか。

そうであるなら時間を無駄にして本なんかを読む必要はないと思いますが、私のような凡人は、言わんとする事はわかっているけど行動を起こすためには何かが足りないので、その「腹落ち」状態が得られる事を期待して、同じような本を何冊も読んでしまうのです。

確かに私も本を読み終わって「時間を無駄にした」と思うこともありますが、上記のようなレビューは読んでいていつも「そういう事じゃないんじゃない?」と何となくモヤっとしていたので、ちょっとここでつぶやかせて頂きました。

そういう私も結構皮肉っぽいかもしれませんね。