習慣化って難しい

何かを習慣にするのは時間がかかるし大変ですが、一度完全に習慣化すると生活に溶け込んでしまって、自分では自覚しにくくなっている事って結構あると思います。

例えば私は今、歯磨きを1日3回、1回につき約3分していますが、これは大人になって自ら獲得した習慣です。
それ以前も、もちろん歯磨き自体はしていましたが、寝る前なんかはしたりしなかったりで、時間も一通りくしゅくしゅっとやったら終わり、みたいな感じでした。

きちんとやる様になったきっかけは、昔働いていた職場での事で、歯がとても綺麗な同僚がいたのですが、彼女は昼休みに話をしながら時間をかけて歯磨きをする人でした。その姿がとても綺麗に見えて「私もしっかり歯磨きしよう」と強く影響を受けました。
でも歯磨き3分って思ったより長くて、最初は100均で砂時計を買って来て、それを見ながらやっていました。
今ではごく自然な習慣なので、このブログを書こうと思ってから「何か自分が努力して習慣化したことはないかな」と考え、普段は忘れていた事を思い出しました。

何が言いたいかと言うと、自分に何か習慣にしたいことがある時、それを当たり前の様に習慣にしている人がいると、「すごいな、意志が強いんだな」と羨ましく思いますが、案外自分にも気付いていないだけで、いつの間にか習慣になっている事があるのではないかと思ったのです。

自分の出来ている事は自覚が難しいので、常に出来ていない事にフォーカスしてしまい「私ってダメだな」と感じてしまいます。
そんな時は、起きてから寝るまでの行動を細かく思い出してみると「そういえばこの行動は、○年前に思い立って始めたのが今でも続いていた」なんて事を思い出して、自分にも頑張って獲得した習慣が結構ある、という事に気付けるかもしれません。

そしていつの間にか習慣になっている事には、その過程にも特徴がある様に思います。

それは、特別に難しい事をしていないと言う事です。

すでに生活の中にあるものに何かをちょっと足しただけなので、気負うことなく続けられたということだと思います。

さっきの例で言うと、歯磨きを3分するためには最初は多少の気合が必要でしたが、そもそも歯磨きそのものはすでに生活の中にあったものなので、砂時計をちょい足しする位で良かったのです。

生活の中にそっと紛れ込ませて、何か新しいことを始めたことに気付かせないよう上手く自分を騙して、まんまと何かを習慣化させるためには、ちょっとした仕組み作りが必要になってくると思います。

掃除や片付けなんかは、普段の動線の中に掃除道具をちょっと置いてみて、掃除しやすい仕組みを作る事で、「ついでに」掃除や片付けをする習慣が出来たりしますよね。

 

これが、生活の中に全くないものを取り入れて習慣にまで持って行こうと思うと結構大変かもしれません。

運動などはどうしても新しい行動を取り入れる必要が出てくるので、その行動にいかに「ついで感」を持たせられるか、という所にかかってくるかと思われます。

ウオーキングが続かないのも、歩く習慣が元々ないからではないでしょうか。

もしちょっとでも外に出て歩く必要がある生活をしていれば、自分が気付かない様にあと5分ついでに歩くことは出来ると思いますが、買い物も車で行くし、まずちょっとも歩かない生活をしている人の場合、これはどうしたもんですかね。
いつの間にか生活の一部になっているというのが理想なのですが。

あまり気合を必要とせず、いつの間にか生活の一部になるような仕組みを、運動に関しても考えてみようと思います。

「四の五の言わずに歩け」と思われた方、私も同感です。