運転への不安

以前のブログに、「昔ストレスフルな生活をしていた頃、運転中にパニック発作を起こすようになった」と書いたことがあったのですが、今は前程ひどくはなくなっているものの、今だに運転には不安を感じています。

19歳の時に運転免許を取った後そういう症状が現れるまでは普通に高速道路も走っていたし、運転はむしろ好きな方でした。

でも段々大きな道から運転出来なくなり、最後は家の近所も走れなくなり、人が運転している車に乗るのも怖いと感じるようになってしまったので「これはもうダメだな。車を運転するのはやめよう」と思い、きっぱり運転をやめました。

それからの主な交通手段は自転車になり、不便でしたが体力は相当ついたと思います。

7年程そんな生活をしていましたが、前職に就職する時、自転車では遠すぎるし交通の便も悪い場所だったため、必要に迫られまた運転に挑戦する事にしました。

最初は免許を取ったばかりの頃みたいに怖くて怖くて、練習を繰り返し、文字通り車が足になるまでにはだいぶ時間がかかりましたが、少しずつ勘を取り戻していきました。

それからは日常的に運転をしています。

それでも今でも時々パニック発作の様な症状が出る事があります。

ここ数年で一番怖かったのは道を間違えてトンネルに入ってしまった時で、「どうしよう!トンネルに入っちゃった!」と慌てていると、すぐにさーっと目の前が真っ白になっていく感覚があり、何とか車を路肩スペースに止めたもののしばらくの間、動悸とハンドルが握れないほどの手の震えが止まらず、助手席にいた娘に運転を代わってもらいました。

閉所恐怖症的な要素もあるので、トンネルや逃げ場のないまっすぐな道、車線が多くてすぐに横道に逃げることができない大きな道路、高速道路、中央分離帯がある道路などは特にダメなようです。

立体駐車場は近年克服しました。

自分なりに走れる道と走れない道が割とハッキリしているので、どこかに行く時は入念に下調べして、遠回りしてでも行けそうなら車で行くし、ダメな時は近くても交通機関を使って行く事にしています。

日によっても全然平気な時と、最初から「今日はダメかも」と緊張する日があります。

考えてみると、最初は確かに結構ひどい症状だったと思いますが、その後も自分に暗示をかけ続けた事で、運転への不安を強固なものにしてしまったのかもしれません。

他の人からすると、普通に運転しているのに行けるところと行けないところがあるってどういう事?と不思議に感じると思います。

でも本当に、わがままとかそういうのとは全く違うんです。

少なくとも私の周りの人達は理解してくれているので助かっています。

実は次の就職先に行く時の車の運転が少し不安なんです。

不安要素のある道がゼロでは無くて、日によって不安感が強く出る日は大丈夫だろうかと。

それでも前職の時7年振りに運転を再開した事を思えば、今回は全く状況が違うはずです。

そう考えたら、どんな事でも何かを乗り越えた経験はいつか役に立ってくれるものなんですね。

今回だってそうですね。

乗り越えていこうと思います。