先入観と、どんでん返し

昨日テレビで「世界のびっくり動画大集合SP」と言う番組を観ました。
途中から観たので最初の方はわかりませんが、主に海外での一般人へドッキリを仕掛ける面白動画を紹介する番組でした。

今の日本ではコンプライアンスが厳しくなり、過激なドッキリはテレビでは芸能人同士でしか出来なくなってるみたいですが、世界ではまだあんなすごい事を普通の人相手にやってるんだと驚きました。
それで「これは日本でやったら訴えられるよ」などと言いながらも楽しく観ていました。

番組の最後の方は趣向を変えて、世界の面白CMが何本か紹介されました。
この中で、ちょっと考えさせられるアメリカのCMがありました。

もし録画をしていてこれから観ようと思っている方がこのブログを見られていたら、ネタバレするので閉じて下さいね。

一度観ただけなので正確ではないと思いますが、次のような内容でした。

時刻は昼過ぎくらいでしょうか。
アメリカ映画でよく見るような住宅街の並木道。
小学生くらいの女の子と母親と思しき若い女性が映っています。
女の子は立っていて、母親は目線を合わせるようにしゃがみ、笑顔で「アイスクリームを食べる?」と尋ねます。
女の子が笑顔で頷き、2人で歩き出そうとすると、怪しげな男が現れ道を塞ぎます。
母親は怯えた表情で女の子の手を取り早足で道を引き返しますが、次々と違う男が現れ近づいて来ます。
2人は広場まで逃げますが、そこで沢山の男女に取り囲まれてしまいます。
そこに警官が登場し、2人を追いかけていた男の1人から渡された携帯電話の画面を母親に見せます。
そこに書かれていたのは、その彼女の特徴を示す外見の様子と、彼女は誘拐犯なので見つけたら通報して欲しいと言うメッセージでした。

その女性は母親ではなく誘拐犯で、怪しげな男達は善意の通報者だったのです。

じっと見入っていましたが「あ、そういうこと⁉︎」と膝を打ちました。

アメリカやカナダでは、児童が誘拐されたら早い段階で殺される事が多いらしくて、出来るだけ早く見つける事が命を救う事に繋がるので、誘拐事件や行方不明事件が起きたら近隣の住人に「こんな事が起こった、被害者の子供はこんな外見で、連れ去られた時の車の特徴やナンバーはこう、犯人の特徴は云々」など、テレビやラジオ、道路の電光掲示板なんかにも色々な情報を流して情報提供を呼び掛ける「アンバーアラート」という緊急通報のシステムがあるそうです。

このCMはアンバーアラートへの協力を呼びかけるCMだったようですが、まるで一本の映画を観たような、色々な感情を揺さぶられる作品でした。

それにしても、先入観って怖い!
どんでん返し系の話って、先入観を逆手に取って作られているわけですが、自分がどんな先入観を持っているのか、そういう作品を観て初めて気付く事もあります。
それを知りたいから、なんて高尚な理由は全くありませんが、私はどんでん返し系の話が大好き。
実際のサプライズはあまり好きではないですが、お話で驚かされるのは大好きです。

そんな話もしたいですがまた後日。