お薬事情

 

1年前から血圧の薬を飲んでいます。

職場の健康診断でかなり血圧が高くなっていたので、1ヶ月間家で朝夕測ってみたら安定の高血圧。

ついに血圧を下げる薬を飲む事になってしまいました。

これまで風邪や腹痛で、薬を1週間くらい続けて飲むことはあったけど、長期間毎日決まった時間に薬を飲むというのは初めてなので、習慣になるまで結構時間がかかりました。

毎月薬を貰って来たら、1か月分まとめてヒートの上にマジックで日付を書いておき、飲み忘れた分はそのまま「飲み忘れ」と書いた袋に入れておきました。

今回ふと、どの位飲み忘れがあるのか気になって数えてみると、なんと29錠もありました。

1年のうちひと月は飲んでいないことになります。

これがもし看護業務での薬の飲ませ忘れだったとしたら。

想像しただけでもぞっとします。

仕事中、配薬ボックスの隅に1錠薬が残っているのを見付けた時のあの、サーっと血の気が引くような感覚、同業者の方にはお分かり頂けるかもしれません。

まず見つけたらすぐにカルテで何の薬か確認をして、主治医に報告をします。
薬の内容によっては何らかの処置が必要になることもあるので、その場合は指示に従い処置を行い、患者さんのその後の経過観察をし、患者さんや家族へ謝罪をします。
またインシデントレポートを提出し、みんなで情報を共有し再発防止に努める必要があります。


と、結構大変な事になったりします。

薬はそれだけ命に係わる事もある大切な物なので、配薬は毎回緊張するし、慣れることはありません。

と言うより、慣れてはいけない種類の業務だと思います。


それなのに自分の薬となるとこんなにもルーズとは。

「自分の体も大事にしないといけないな」と、袋からザザーッと流れ出て来た多量の錠剤を見てつくづくそう思いました。